AutoCADやAutoCAD Mechanicalでは、画層の「非表示」と「フリーズ」が存在します。
この2つは適用すると、どちらもその画層内の線は見えなくなります。
似たような機能ですが、この2つには明確な違いがあります。
非表示とフリーズの違い
非表示はその名の通り、見えなくするだけの機能です。
フリーズはその線の情報などを消します。
その結果見えなくなります。
画層は、よくトレーシングペーパーに例えて説明されます。
今回はそれを用いて非表示、フリーズについて説明したいと思います。
非表示は選択画層の上に一枚不透明の紙を挟み込む形です。
紙(情報)は残っている状態です。
フリーズは選択画層を抜き取る形です。
紙(情報)が抜き取られているので、軽くなります。
ではこれらをいったいどのように使い分ければいいのでしょうか。
非表示は、見づらくて作業しづらい場合に使用します。
フリーズはたくさん情報がありすぎて、パソコンの処理がもたつくときに使用します。
再作図をした場合
- 非表示
表示されていないが再作図の処理が行われます。 - フリーズ
再作図の処理が行われません。
また、画面移動や拡大/縮小でも、フリーズは処理が行われないため、軽く動作します。
Ctrl+Aやクイック選択でオブジェクトを選択した場合
- 非表示
選択されます。 - フリーズ
選択されません。
1つの画層に大量のオブジェクトが存在する場合
- 非表示
表示・非表示の切り替えは比較的早い - フリーズ
非表示よりは遅い
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